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<特集> 旅の扉 |
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季刊「樂」 13号 発売開始!
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東日本大震災の犠牲となられた多くの方々のご冥福をお祈りするとともに、甚大な被害に見舞われ、今なお不自由な生活をお送りの皆様に心よりお見舞い申し上げます。
あなたの旅心をノックする最新号発売開始!
先日、裁縫ハサミを取り出そうと、今は持ち主である母が使わなくなった裁縫箱を開きました。たわいないきっかけで、人は心の引き出しのずっと奥の方へとしまっていた記憶をよみがえらせるものですね。裁縫箱の中には、赤と黄色の榮太樓飴の丸い缶がふたつ並んで入っていました。この缶の中には、母が幼い私たち兄妹の服を手作りしていた頃からの多種多様なボタンが入っていて、それは私が小さい頃から変わっていません。こんなふうにおもむろに思い出の物を目にしたり、古いアルバムを開いたりしたときには、思わず心の中で当時の自分に出逢う旅がはじまります。旅のカタチは人それぞれ。もちろん、できるだけ日常とかけ離れた場所へ出掛けるのが、手っ取り早いのでしょうが、思い切った旅が出来ないときは、そのときの自分に合った小さな旅をするのもいいかもしれません。清々しく、晴れやかな旅のはじまりーー期待に胸ふくらませますが、決して期待通りとばかりにはいかず、ハプニング続出。でも、それもまた旅の素敵な産物ですよね。旅が終わりに近づくと、どこか物悲しい気持ちになるのは何かやり残したことがあるからでしょうか。人生もたびたび旅に例えられますが、旅はまた、何かしらのきっかけやヒントを与えてくれる人生におけるスパイスでもあるような気がします。今回の特集では「旅の扉」と題し、観光の街 長崎と「旅」との関わり、結びつきを紐解く内容を柱に、県内各所の魅力を展開しております。上海航路全盛の頃の長崎へ、惹かれあう町・上海の現在へ、海外交流の名残が色濃い長崎の町を描いた版画家 田川憲の世界へ、はたまた自分では考えもつかないような旅を提案するコラムニストの方々、樂ライターズそれぞれの旅の世界へ……この樂(らく)13号が、「旅の扉」となり、読者の皆様を誘い、新たな発見をしていただくことを願っております。
小川寿子